送電線工事
発電所で発電された電気は特別高圧送電線(7,000ボルト以上)を通して皆様のところまで送り届けられます。
特別高圧送電線には架空送電線と地中送電線とがあり、架空送電線の架線工事が、弊社の仕事です。
主には特別高圧架空送電線の新設・改修に伴った電線架線作業ですが、既設の送電線の点検や保守作業にも関わることがあります。
電線架線作業は、鉄塔に登り電線を鉄塔と鉄塔の間に架設することで、鉄塔の高さは10メートルくらいから更に高いものまでがあります。
地上では、事前に電線を架線する前に配電線や道路に電線が接触しないように防護足場を構築します。
さらに電線を延線するための延線用エンジンと電線ドラムの配置、電線を接続するための電線接続器の準備、碍子(がいし)金具の組立・取付、金車やワイヤーロープの配置など、高所作業のための準備作業を行います。
また、台風や地震が起きても倒れないよう強固な基礎を作る必要があるため、地盤や地質、鉄塔の高さによっては杭の長さが数十メートルになることもあります。
架線作業は、5~10人程度の班編成で進めるため、その現場の責任者の指揮に従い、まず地上での準備作業からスタート。次に鉄塔へ登って資材・工具の吊り上げ、金車・延線用ワイヤーロープの配置などを行います。
鉄塔の上では、電線の延線・緊線、碍子や付属品などの取り付けをします。
鉄塔が組み上がったら、鉄塔間に電気を送るための電線を張っていきます。
これを架線工事(がせんこうじ)といい、3~5kmの区間を1区間とし、細いロープから太いワイヤロープそして電線へと引き換えていきます。
最後に決められた張力で電線を張り上げて、雪害や防音対策のため電線に付属品を付けていきます。